〝ちょーーー綺麗な卵〟
〝グレード1の卵ですよ!〟
手術室に入ってきた
一発目の先生の言葉。
今でも鮮明に私の耳に
残っている。
願っていた
受精卵は見事に素晴らしい分割
を果たし
先生にも褒められた。
まるで
我が子が褒められているようで
とても、とても嬉しかった。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。
移植
いよいよだ。
子宮へ私とマルオの受精卵が
入る。
全く痛みはない。
ただ、、、
ただ、、、
トイレに行きたいだけ。。。
10分もたたないうちに
移植は終わった。
〝綺麗に入りましたからね〟という
言葉に救われる。
そして
培養士さんから
今回私の子宮へ移植された
受精卵の写真を手渡された。
〝お花が咲いてる見たいに
とっても綺麗な卵ですよ!〟
と言って手渡された
写真には
本当に桜の花びらのように
可愛いくて、可愛いくて
愛おしい受精卵が
映っていた。
〝ありがとうございます!〟
〝ありがとうございます!!〟
〝ありがとうございます!!!〟
何度伝えても伝えきれない
感謝の思い。
〝10分割のグレード1の受精卵〟
本当によく頑張ってくれた、、、
〝さぁ、一緒にマルオの元へ帰ろうね、、、〟
とお腹をさすり
私はマルオの待つ家に帰った。