ドキドキ。
ドキドキ。
心臓が口から出そうなほど
ドキドキしていた。
受精がちゃんと出来たかの確認
この確認が毎度震えるほど
緊張する。
まだ気持ちの落ち込みが激しかった私は
結果を聞くのが怖すぎて
この任務をマルオに託す事にした。
マルオは淡々と電話をし、確認し、
淡々とそれを私に報告してくれた。
〝どうだった?....... 〟
、、、
、、、
、、、
マルオは全然いつもと変わらない口調で
〝受精うまくいったって!〟
といってきた。
全身から力が抜けた。
こんなときでも冷静な男。
マルオはこういう人だ。
こういう人だから、うまくやっていける。
ジワジワと
嬉しさが込み上げた。
あぁ、、、
精子いたんだね。
〝良かった。〟
心のそこからでた言葉だった。
その後、話をよくよく聞くと
当日の精液検査には精子確認は出来ず
残りの凍結精子2本のうち
1本を融解した際に1匹動きのある
精子がいたとのこと!!
それを使って顕微授精をしたところ
朝の時点でしっかり受精して
核が見えているので受精卵は順調との
ことだった。
1個の卵に
1匹の精子
この子達は必死に頑張ってくれた。
少しでも諦めてしまった自分が
情けなかった。
受精した卵は今もなお頑張って
次へと分割をしようとしている。
もう後ろは見ないで
この子を信じるしかない!!!!
この子はきっと強い子だ!!!!!