〝何番さん中へどうぞ〜〟
ここのクリニックは全て名前ではなく
診察番号で呼ばれる。
番号に呼び慣れてない私は
番号が呼ばれるたびに自分の手にしている
診察券を確認してしまう。
と、言うのもその呼ばれる数字が
1番、2番、3番、といった
簡単な数字ではなく
〝76543番さーん〟といったなんと
5ケタの数字で呼ばれるのだ
( ꒪Д꒪)
普通に本なんて読んでいられない。
スマホを見ていられない。
とにかく集中して番号を聞いていないと
自分が呼ばれたのか？分からないのだ。
必死に耳をすませ、ようやく
番号が呼ばれ、マルオと診察室に入る。
そこには
院長と看護師3.4人がいた。
私達は今までの数年間に
渡り歩んできた妊活記録を
ザッと2分でまとめて話した。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。
〝えっ！！！精子出たんですか！！！〟
とても驚いていた院長の顔を
今も鮮明に思い出す。
teseの手術をし回収出来ず
セルトリセルオンリーなのに
普通に精子が1回出たと言う話に
院長はとてもビックリしていた。
その、驚きようからして
あぁ、、、
こんなことは
多分普通はおきないのかな、、、
と思った。
〝ハリをしたことで精子が出た〟と
一番重要な事を声を大にして
マルオは話したがなんとなく、、、
院長は疑っているように思えてしまった。
マルオはとても悔しそうだった。
ハリのおかげなのに、、、
ハリが止まっていたモノを
動き出させてくれたのに、、、と
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
1度出たということは
また出てくる可能性は充分あると
言われ
これから何度か
精液検査をしていくことに決まった
ここのクリニックでは
午前中に精液をとって
午後にもまた精液をとるという
やり方もしているようで
そんなやり方も今後は実行していくと
言われた。
やっぱりクリニックによって
検査のやり方って違うと思った。
さらに
もし精子が出た際には顕微授精が
すぐに出来るように体を整えておく
必要があると言うことで今日は
採血をして色々調べる事になった。
すでに
別のクリニックで調べてあるものも
あったけど、、、
私は血を4本とった。
やっぱりクリニックによって違うんだな、、、
とここでも感じる。
そんなこんなで
クリニックへ来て、気づけば
3時間ほど経っていた。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。
お会計
30000円
目ん玉が飛び出そうだった。
ほんとっに妊活って
お金がかかるな、、、
血を抜かれ
現金を抜かれ
ゲッソリしたので
近くのスーパーで
お弁当を買って帰る事とした。
そして1週間後
精液検査と今日の検査結果へと
つづく
