秘密の妊活日記~私と赤ちゃんが出会うまで~

妊活で分かった夫の無精子症からの奇跡を書いたブログ

妊活〜ハリセンター〜

とても静かな場所にハリセンターは建っていた。

 


中に入ると

なんだか田舎のばあちゃんの家に

来たような…。

そんな懐かしさも漂い

四方の窓から入る外の光が

とても気持ち良かった。

 


患者さんは誰もおらず

この空間にいるのは

私達だけだった。

 


受付の可愛い女性に名前を告げると

 


優しく

〝お待ちしてました〟と言われた。

 


心がホッとする。

 


程なくして

名前が呼ばれ

私達は2人で診察室に入った

 


そこにはドーンと

昭和のお父さんみたいな、、、

先生が座っていた。

 


〝よろしくお願いします!!〟

 


と緊張しながら挨拶をした。

 

f:id:mayumaruu:20190427121324j:image


すると先生は、、、

 

 

 

〝暑いね〜〜こんな暑いとこ来ちゃって〜〟

 

 

 

と第一声。

私達の緊張をときほぐしてくれた?のか?

私はなんだかおかしくて笑ってしまった。

 


第一印象は

とても不思議な先生だった。

 


そして、しばし雑談をし

 


〝じゃあ、今までの経緯と検査資料あれば

見せてください〟

 


と言われ

私達が

いつ妊活をスタートさせ

いつマルオの無精子が分かり

いつteseやマッピングをし

いつこのハリセンターを知ったかを

伝えた。

 


先生は問診票に細かく内容を記入していった

 


そして

今まで受けてきたマルオの検査結果を

くまなく見て

 

おぉこれは、いい数字だ〜とか

あぁここが、高いんだな〜とか

 


独り言を言いながら全て確認したところで

私達の方を向き

そして、、、話し始めた

 

 

 

 


車ってのはどんなに素晴らしい車体が

出来上がってもガソリンがないと走らない。

 


人間も同じで

どんなに良い体でも

何かが足りてなければ精子は作れない。

 


だからその足りない何かを補えばいい。

 


あなたの体はこの結果からみる限りとても、

正常な体をしている。

だけど何か足りないから出てこない。

それが、、、おそらく、、、

 


Y染色体微小欠失(AZF欠失)〟

 


これが原因だと思う。

 

 

 

 


と言った。

 

 

 

Y染色体微小欠失〟

 


この存在を久しぶりに耳にした。

 


染色体の検査はマルオがteseを受ける際に

仙台のクリニックで実施していた。

 


検査結果には

 


Y染色体微小欠失AZF欠失〟

 


と記されそして

コメント蘭には

 


〝AZFc領域に部分欠失があると考えられます。〟

 


と記されていた。

 


この染色体。

一般の男性は通常

 


〝46XY〟という遺伝子をもつ。

 


これが

 


〝46XXY〟だとクラインフィルター症候群

 


と診断される。

 


マルオの結果〝46XY〟だった。

 


つまりは正常。なのだが

 


この46XYの〝Y 〟を分割してみていくと

 


その中には

 


AZFa、AZFb、AZFc

 


というものが存在する。

 


この領域の中の

〝AZFc〟という部分にマルオは部分欠失が

あるということがわかる。

 


ただ、AZFcの人だからといってみんなが

精子になるのか、、、とうと

そうではなく、正常に精子を作れる人もいる。

 


だけど、、、マルオは

ほかの数値をみても悪い部分は見当たらず

おそらくこのAZFcこそが無精子の原因で

あるのではとの可能性が高いと先生は

言った。

 


そこを改善していく治療をスタートしていく。

 


実際にこのハリセンターでは

マルオと同じ

このAZFc欠失で、

ジョンソンスコア2〜3の人が多く来院し

半年ほどで

約70パーセントの人が精子を確認している!!

 


とのことで

光がみえた!!瞬間だった。

 

 

 

この日の暑さからなのか、、、

それとも興奮での熱さなのか、、、

私は汗をびっしょりかいていた。