〝スリが多いから気をつけてね〟
〝夜は人が居ない所は通らないようにね〟
などとイタリアに来る前
散々言われてきた。
だから
お金はバラバラにして持ち
パスポートはマルオの洋服の下に
入れて完全武装でイタリアの街を散策していた
まさか。。。
そう来るとは。。。
イタリア初の事件です。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。
世界最小の国
「バチカン」
ディズニーランドよりも小さい国。
私達はこのバチカンにある
バチカン美術館を目指した。
あの曲がり角を曲がればすぐだ！！
と半ば早歩きで目的地へと進む。
すると曲がり角で
黒いスーツを着た男性4.5人が、、、
その内の1人に
呼び止められる、、、
〝Do you have a ticket？〟
その男はチケットがあるか？
と聞いてきた。
私達は当日チケットを買うつもりでいた為
もちろん答えは
〝NO〟
と言って先に急ごうとした。
するとその男性にストップと
言われ行く手を阻まれた。
どうやらチケットが無いとこの先へは
行けない！！と言っているようだった。
えっ！！
そしたらチケットはどこで買うの？？
私達はチケットを買う場所を見過ごして
しまったの？？
と不安になった
チケットが無いと、
この先へは行けないのか？
と翻訳アプリにてその男に訪ねた。
男はチケット売り場まで案内するから
着いて来なさい。と
言って私達を誘導した。
黒いスーツの男は
腕に巻かれた
〝バチカンオフィシャルスタッフ〟と
書かれ、自分の写真付きのカードを見せてきた
明らかにそれは本物のように見え
私とマルオは何の疑いも無しに
このスーツの男について行った。。。
数十メートル離れた店のような部屋に
通された。
〝76ユーロ〟
男が提示した金額は1人約9900円。
∑(ﾟДﾟ)
えっ！！ー！！！！！！
私が下調べしたバチカン美術館の金額よりも
はるかに高い！！！
下調べした金額は
1人17ユーロ
約2200円ほど。。。だったので
あまりにも違うこの金額に買うのを躊躇した。
男はバチカン美術館を見ないなんて
もったいない。と言わんばかりに
身振り手振りで購入を勧めてくる。
私はもう買っちゃうか。。。
と財布に手を伸ばしかけた。。。その時
マルオが
「いや、おかしい気がする。」
「約2万も払って本当に行きたい？？」
と言って私を止めた。
確かに76ユーロは高すぎる
私達が考えいる間、男は
早く決めてくれと言わんばかりに
焦らす。
私は決めた！！
「思っていた金額より高すぎるから諦める」
と翻訳アプリに入れ男にみせた。
男は画面の英語を見て
ハァーア。。。と
言った感じでため息をついていた。
申し訳ない。。。なんて思いながらも
私達はその店から出た。
再び元来た道を歩き始め
〝チケットってあんなにするんだ、、、〟
〝どこにもそんな事書いてなかったよね、、、〟
などと話しながら
バチカン美術館方面に戻った
スーツの男達はまた色んな人に
声を掛けている。
が！！！
その時、気づいた。
みんなその男達の言葉を無視して
どんどん進んでいるではないか！！！
えっ！！！
これみんなチケット持ってないよね？？
私とマルオはようやく気づいた。
まんまと騙されていたのだ！！
クッソーーーー！！！
身なりが完璧な上に、
オフィシャルサポートとカードまで見せ
焦らせたあの男は完全にダフ屋だったのだ！！！
改めて支払わなかった事に心から安堵した。
どうやらこの男達は毎日同じ手口で
観光客に対して高額で販売しているようだ
この客引き行為は一時は禁止になったものの
裁判所に彼らが訴え、禁止命令は解かれて
しまったらしい。。。
なんてことだ。。。
だから堂々と高額な金額でチケットを
販売してくる。。。
勉強不足だった。。。
男達の顔立ちからして
な感じの国籍の方が多かったイメージ。
ぜひ！
行かれる方は注意！！！
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
そして、、、
バチカン美術館になんなく入る事ができ
1人17ユーロ支払い
バチカン美術館に潜入できたのだ。
そこには
なんとも広くて、優雅で、地平線のように
ながーーーい美術館が待ちわびていた。
