半透明のカップ
を、渡された。
夫＝マルオの精液を入れる入れ物だ。
。。。。。。。。。。。。。。。
私達はフーナーテストで
精子の確認が
0
だったことで
私のオリモノと夫の精子の
検査に進んでいた。
。。。。。。。。。。。。。。
精液検査とは
検査をする2時間前に
マスターベーションを行い
カップへ精液を出す。
温度を20度〜30度に保つため
タオルでくるみ病院へ持っていく。
そして、精子の数や運動状態を
みていく検査の事だ
。。。。。。。。。。。。。。
精液検査の朝
なんだか私がソワソワしていた。
マスターベーションをして
精子を出すのはマルオなのに
私が落ち着かない。
当の本人は至って平然。
なんなくトイレで事を済ませて
会社へ行った。
。。。。。。。。。。。。
大事な、大事な、精子
何重にもタオルに包み
1分1秒でも早くクリニックへ持って
行きたかった。
大丈夫かな。。。
もしかしたら。。。。
なんとなく
なんとなく
なんとなく
少しだけ
嫌な感じがした。
でも、大丈夫！！！
心にそう言いかけて
厳重にした精子を
カバンにいれ
クリニックへ向かった。
平日の朝だというのに
クリニックにはすでに大勢の
女性が待っていた。
私は受付で精子を提出し
今日は帰宅した。
検査結果は3日後。
なんとなくの嫌な気持ちは
封印して
結果を待つ事にした。
